【53】もっと知ることから始めよう!~アルコール依存症~

日時:2018年5月29日(火) 19時〜21時

会場:安房医療福祉専門学校 小池ホール

幹事:安房地域医療センター 濱井彩乃

テーマ:もっと知ることから始めよう!~アルコール依存症~

内容:

 アルコール依存症は、一生付き合うことが必要な病と言われています。当初は本人の自覚が乏しいなどなかなか診断に到らないことが多く、事件を引き起こしたり、生活や家族関係が破綻してから開始されることが多いものです。偏見や無理解などから社会から孤立しやすく、また他の精神疾患の合併も多くサポートが必要なものの、「自己責任」と扱われることがまだまだ多いと思います。
 当地域でもアルコール依存症で命を落とされる方がいらっしゃいます。医療・介護などの現場で関わることもあるかと思います。今回は、アルコール依存症について、疾患や全体像を知り、支援者・当事者の方からお話しを聞きながらまずは理解を深めることができる会になればと考えています。

【プログラム】

・「医療現場で出会うアルコール依存症/アルコール関連問題とは」 濱井彩乃
 病院でのアルコール依存症患者さんとの出会いは、私にとって強烈なインパクトを残すものでした。オープニングとしていくつかの事例をご紹介します。また昨年、アルコール関連問題の研修を受講してきましたので、早期発見や予防も含めた一般的な内容についてお話しをさせていただきます。
・「断酒学級について」 安房保健所 島村裕次様
 安房保健所内で行われている断酒学級の取り組みについてご紹介いただきます。
・「安房圏域アルコール問題に思う。『ふうがわるい』が問題だ!」
 ケアホームてんとうむし みつばちワーク 精神保健福祉士 井上一郎様
 フリーライター/松戸断酒会副会長 井上美奈子様
 アルコール依存症の当事者でもあり支援者でもある井上様ご夫妻よりご講演いただきます。井上様は、千倉で障害者への福祉サービス事業を行うケアホームてんとうむしを運営されながら、AA(アルコホーリクス・アノニマス:アルコール依存症者の自助組織)・断酒会でそれぞれ活動をされています。実体験に基づいたお話しを伺います。

 

幹事から終了後の一言:
医療現場での実際の事例、行政による断酒学級の支援、そして当事者かつ支援者の立場からの実体験を交えたお話しと、様々な視点からアルコール依存症に光があたったような気がしました。簡単にうまくいくことはないかもしれませんが、ひとつひとつ、

参加者数(職種別)、参加施設数:
52人(医師:9、看護師:2、リハ:4、CM:5、CS:2、SW:11、CSW:1、薬剤師:1、事務職:4、行政:6、福祉用具:1、ヨガ:1、職種未確認:5)、17施設

【50】日本の社会保障制度はどうなっていくのか

来年4月から、医療保険も介護保険も障害者総合支援法も、大きな改正があります。これまでになく、自助、共助の負担が増し、公助が後退、日本の社会保障が急速に変わりつつあります。その問題点を学び、望ましい安心の社会保障制度のあり方を、皆さんと共に考えたいと思います。

介護保険の生き字引であり、いまも現場に立ち続けいている私が尊敬している服部万里子先生にご講演をお願い致しました。

安房地域の障害児者100件以上の在宅サービスの相談業務を担っている家守亜矢さんに、支援費制度→障害者自立支援法→障害者総合支援法と変遷してきた制度のこと、そしてその制度に基づく安房地域の在宅サービスの現状をお話いただきます。

そして、私伊藤から、この数年の医療保険の改正の先にみえてくるものについて簡単に話しをさせていただきます。

多くの皆様のご参加をお持ちしています。

【日時】 2017年12月5日(火) 19:00〜21:00

【会場】 安房医療福祉専門学校 2階小池ホール
〒294-0007 千葉県館山市 腰越801-1

【参加費】 300円

【テーマ】日本の社会保障制度はどうなっていくのか

1)介護保険の行方 60分
服部万里子先生(服部メディカル研究所・所長)

講師紹介:立教大学 コミュニティ福祉学部 前教授。
看護師・社会福祉士・介護支援専門員の資格を持ち、
医療・介護に関するコンサルティング、教育・研修、
自助具・高齢者疑似体験機器の開発などを手がける。
訪問看護、在宅介護サービスの相談、サポートなど
を行なっている。

2)障害者総合支援法の変遷 20分
家守亜矢 (ライフサポートこすもす・相談支援専門員)

3)医療保険の改正の先にみえるもの 10分
伊藤真美(花の谷クリニック・院長)

以下は当日の動画及び資料です。
動画は音声が小さく、聞き取り辛い部分もございます。どうぞご了承ください。
伊藤真美 医療保険の改正の先にみえるもの

【49】摂食嚥下障害「人工経管栄養を行わない方へのアプローチ法」

日時:2017年9月19日 19:00-21:00

会場:鴨川市ふれあいセンター

幹事:亀田総合病院在宅診療科 大川薫

テーマ:摂食嚥下障害「人工経管栄養を行わない方へのアプローチ法」

    講師:亀田総合病院 摂食・嚥下障害看護認定看護師 小島千沙さん

内容:

摂食・嚥下障害看護認定看護師 小島千沙さんを講師に迎え,
嚥下障害,人工栄養法の理論的な解説に続き,介護施設や自宅でできる簡便な嚥下評価と摂食嚥下介助の具体的な内容をお話いただきました.

1.人工栄養法とは
2.嚥下障害の原因
3.人工栄養法を行わない事によるメリット・デメリット
 低栄養,脱水症,窒息・誤嚥性肺炎
4.誤嚥物の量を減らすために
 嚥下機能評価,起きているか確認,準備体操,姿勢,介助方法,食事形態,口腔ケア

幹事から終了後の一言:
 10年近く前に,週刊誌の中吊り広告で「親を胃瘻にさせない10か条」という記事を見つけた記憶があります.
その頃から「胃瘻はいわゆる延命なんじゃないか」という社会な動きが始まっていたのではないかと思います.
 2012年には日本老年医学会から「高齢者ケアの意思決定プロセスに関するガイドライン,人工的水分・栄養補給の導入を中心として」が発表され,胃瘻などの人工栄養を導入しないもしくは中止する場合のプロセスについて,法的・倫理的側面からも丁寧に説明されています.また,2013年には米国老年学会の「Choosing Wisely」という提言が発表されました.10個の提言のトップを飾るのが,「進行した認知症患者には胃瘻造設は奨めない.その代わりに食事介助による経口摂取を提案する.」というものです.
 殆どの海外の研究論文では,認知症終末期では胃瘻で予後は改善しないと結論づけています.
ただ,神経難病や個別性の高い状況の場合にもデジタル思考で「延命」と決めつけてしまうと,安易な治療の差し控えに繋がる懸念もあります.
 人工栄養をめぐるこのような文脈にあって,重度の摂食嚥下障害に対する介護の必要性が今まで以上に高まっています..
病院の評価では食べるのは無理と言われながら,介護施設や自宅で食べられるようになった方をご経験されているのではないでしょうか.
 自宅でも施設でもどこで療養していもしっかりした摂食嚥下サポートが受けられる.そんな地域基盤あってはじめて,人工栄養をせず口から食べるという慎重で尊厳のある意思決定ができるのではないでしょうか.

参加者数(職種別)、参加施設数:91人

【48】あなたの“好き”を、処方する。 〜“暮らしの処方箋”〜

日時:2017年7月18日(火) 19時〜21時

会場:安房医療福祉専門学校 小池ホール

幹事:亀田ファミリークリニック館山

テーマ:あなたの“好き”を、処方する。 〜“暮らしの処方箋”〜

内容:
<前半>
​社会的処方箋 (Social Prescribing) についてのレクチャー(下に資料あり)
<後半>
安房地域にある楽しそうな活動・サークルなどを共有
そしてそれらをどのように患者や利用者の方に届けるかを考えるワーク

幹事から終了後の一言:
<年森>
この度は参加してくださり、本当にありがとうございました。皆さんが普段から行っていることが、実はとても意味のあることで、それをより意識して安房地域の方々が自分の人生に積極的になれる、そんな取り組みになればいいなと思っています。暮らしの処方箋”をどんどん使っていきましょう。
<坂井>
今回は英国でのSocial Prescribingの現状をご紹介させていただきました。昨年現地の取り組みを見学させていただき、医療と地域がつながることの無限の可能性を肌で感じました。高齢化が叫ばれる日本ですが、老若男女問わず地域に暮らす様々な人たちがつながり、支えあう仕組みとしての”暮らしの処方箋”を知って頂けたら嬉しいです。そして、今回の会で生まれた繋がりを育てていけたらと思います。これから一緒に地域を支える”暮らしの処方箋”を作っていきましょう。

参加者数(職種別)、参加施設数:
52人(医師:9、看護師:2、リハ:4、CM:5、CS:2、SW:11、CSW:1、薬剤師:1、事務職:4、行政:6、福祉用具:1、ヨガ:1、職種未確認:5)、17施設

【47】おまわりさんと解決だ! ~防犯のこと、困難事例のこと~

日時:2017年5月30日(火) 19時~21時

会場:鴨川市ふれあいセンター2階 コミュニティホール

幹事:鴨川国保病院 関洋史

テーマ:おまわりさんと解決だ! ~防犯のこと、困難事例のこと~

内容:警察との連携事例・施設等の防犯について
講師:鴨川警察署 生活安全課長 田村大輔 様
鴨川市福祉総合相談センター 主査 平川健司 様

幹事から終了後の一言:

参加者数(職種別)、参加施設数: