【32】訪問看護と地域連携

日時:平成26年2月18日(火) 19時~21時

会場:富山コミュニティーセンター

幹事:富山国保病院 鈴木孝徳

テーマ:訪問看護と地域連携

内容:在宅を支える訪問看護をテーマに、訪問看護ステーション、ヘルパー、病院看護師、介護施設のケアマネジャーと、複数の視点からの発表とディスカッションを行いました。

発言者 : 川名貴子さん(まごころ訪問看護ステーション 看護師)
       川名智明さん(訪問看護ステーション センターキュア 看護師)
       堀江明美さん(ほっと・ケアライフ ヘルパー)
       鈴木英子さん(富山国保病院  看護師)
       野村しげみさん(伏姫の郷 ケアマネ)

 

幹事から終了後の一言:

参加者数(職種別)、参加施設数:

【31】独居高齢者をどのように在宅で支えるか~ワールドカフェで語り合う、安房地域のこれから~

日時:2013年11月26日(火) 19時~21時

会場:亀田ファミリークリニック館山 リハビリテーション室

幹事:亀田ファミリークリニック館山 濱井彩乃

テーマ:独居高齢者をどのように在宅で支えるか

~ワールドカフェで語り合う、安房地域のこれから~

内容:「独居高齢者を地域で支えるには」、というテーマで、ワールドカフェを行いました。72名と大勢の参加者の方に、グループに分かれてディスカッションをしていただきます。まず初めに、亀田ファミリークリニック館山の濱井より、地域高齢化や独居高齢者の数についてのプレゼンテーションを行い、その後、ひだまりの田中氏より、独居高齢者の相談事例をいくつかお話しいただきました。

その後はワールドカフェです。ディスカッション①は多施設の同職種同士でグループとなってディスカッションをしました。その後、多職種おり混ざって多様な視点をひろげるディスカッション②を行い、最後に、はじめのグループに戻ってディスカッション③として、明日からできることを話し合い全員でシェアしました。

幹事から終了後の一言:安房医療ねっとで初めてのワールドカフェ開催させていただくことができました。当日は、驚くべき熱気に満ちており、まだまだ話し足りない、という感想を多くいただきました。また、多職種の集まる会ならではの多面的な意見が出て、非常に勉強になりました。幹事としては、参加してくださった皆さんが笑顔で楽しそうに話されていたことがとても嬉しく思えました。安房医療ねっとも規模が大きくなり、参加してもあまり実際に話せる方が少ないというお話しを聞くこともありました。また時々このような交流をしやすい会も行っていけたらと思います。多くの皆さまのご参加ありがとうございました。

参加者数(職種別)、参加施設数: 23施設 72名

医師 24人、看護師 11人、介護支援専門員 11人、施設介護職員 1人、訪問介護士 1人、リハビリ 7人、ソーシャルワーカー 12人、事務職 3人、心理士 1人、コーディネーター 1人

【30】「在宅でのリハビリを考える」

日時:2013年9月17日(火) 19時~21時

会場:亀田医療大学 本館4階 第1講義室

幹事:七浦診療所

テーマ:「在宅でのリハビリを考える」

内容:

  1. 安房地域でのリハビリテーションについて

「地域でリハビリテーションを!何ができるか、何がしたいか」  資料①

亀田リハビリテーション病院 井合 茂夫先生

安房地域で行われているリハビリテーションの総論についてお話しいただきました。資料をご覧になるとわかると思いますが、こんなに少ない人数で、安房のリハビリを支えていらっしゃることがわかります。継続可能なリハビリはどうやって行えばよいかを安房地域の中核病院である亀田リハビリテーション病院の立場からお話しいただきました。

  1. 「地域・在宅」でアクセス可能なリハビリの現状と問題点

「維持期のリハビリテーション」  資料②

亀田リハビリテーション病院 佐伯 考一先生

急性期を経たリハビリから維持期に移行した場合に行えるリハビリ形態についてお話しいたたきました。医療で行うリハビリ、介護保険で行うリハビリ。また通所なのか訪問なのか。その依頼先はどこ?基本的な内容ですが、現実には混在して、わかりにくい仕組みでもあります。必要なときに必要なリハビリを行うために、誰がどこに、どのようにお願いするか?そのコーディネーターの必要性も感じながら、現場では依頼されて初めて動くという現状。リハビリにかかわる方々は提供できる時間も限られ、必要なリハビリを行えきれていないのではという思いがあるのではと感じました。

  1. 訪問リハビリの現状について

「館山病院訪問リハビリの現場から」 資料③

館山病院 リハビリテーション部 早川佳祐先生

館山病院での訪問リハビリテーションについてお話しいただきました。病院入院から外来リハ、訪問リハへの移行についての流れを教えていただきました。訪問リハビリは病院通院中の方と、他の病院からの依頼とでは依頼先が違うとのこと。主治医や介護にかかわる方々と、訪問リハビリについての情報の共有が必要であるというお話し。連絡帳の活用などのアイディアもありました。

「訪問リハビリ」 資料④

亀田訪問看護ステーション館山 甲斐宏子先生

亀田訪問看護ステーション館山の事業所の紹介、訪問リハビリの現状報告、地域で支えるための連携をお話しいただきました。「訪問リハビリ」の療法士が、生活期における必要なリハビリの視点や内容などを伝えていただきました。甲斐先生は後日、この発表をきっかけに「療法士による訪問リハビリ」だけでなく「在宅でのリハビリ」という視点を持つことができ、他職種への声かけの機会も増えたとお話しされておりました。訪問でのリハビリで孤軍奮闘されているPTさん、OTさんの現状が見えてきました。では私たちはどうしたらいいのか、時間が足りずにディスカッションまでいたらず申し訳ありません。

  1. 在宅療養の現場からの現状と問題提起など

ヘルパーステーションそよかぜ 本橋 様

(発表原稿を一部抜粋して掲載します)

介護保険でヘルパーの役割の中にリハビリテーションということは明確にされていません。しかし利用者の方も身体機能の低下があり、日常生活場面における介護も在宅においてのリハビリの一つと考えます。現実にサービス計画に沿って訪問している中での事を伝えます。ご家族から「毎日のヘルパーの訪問時に脚の運動をお願いしたい」と希望がありました。PTの訪問に同行し指導していだきました。主治医、ケアマネ、訪問看護、さらに訪問リハビリと連携をとることで、利用者やその家族は安心してサービスをうけることができ、またヘルパーも安心して訪問することができました。このようなケースはあまりなく、現在、そよかぜで訪問リハビリを利用している方は1/4ほどです。脳梗塞の後遺症で言葉が出にくい方には会話を多くし、言葉を発していただくように訪問しています。ご自分で「椅子に腰かけて足踏みしている」「散歩のかわりにルームウォーカーを使用している」「視力低下しているため、散歩ができないため、自宅廊下を時間を決めて歩いている」と、利用者自身が工夫し、今の状態を維持し、さらに少しでもよい方向へ改善できるようにしています。ベルバー訪問時に「こうやっているが、よいのか?」と質問され、どのように対応してよいか困ることがあります。

①どこにポイントを置いて運動したらよいかわからず、自己流になり、だらだらしてしまう

②「今日は暑いからやめよう」とその時の気分でやめてしまい、継続が困難になる。

③どのくらい成果があったかわからず、達成感、喜びを感じにくい、評価が難しい

などの問題点があります。この問題点を解決するためには専門職からみた意見、助言が必要なのではないでしょうか?利用者に一番近いところでかかわっているヘルパーが問題点を解決するために介護保険において、どこまで踏み込んでよいのか判断できず、歯痒さを感じることがあります。専門職とのチームケアのなかでホームヘルプ業務を展開するという認識、設定、展開が重要であり、そうした連携がサービスの利用者の「生活の質」の向上につながっていくものと考えています。

(原稿一部抜粋)

訪問リハビリ以外の、生活の中でのリハビリについては、誰が、どのように行うかはまだまだ検討が必要です。訪問リハビリをうけていなくても、生活の中での機能維持は必要です。現場での試行錯誤しながら、機能維持に一役かっていらっしゃるヘルパーさんたちの力を、私たちはどのように支えていくことができるか、これからの問題だと感じました。

幹事から終了後の一言:

在宅でのリハビリの重要性は感じながらも、なかなかリハビリを受けられない現状がありました。このテーマをとりあげたのは、リハビリを提供する人材が少ないのでは?どうやってうけるのか複雑でわかりにくいのでは?という疑問からでした。そして、訪問リハビリという環境で頑張っていらっしゃるリハの方々の姿も知りたかったのです。機能維持していくためには、他になにができるか。今回はみなさんの意見やアイディアをお聞きしたかったのですが、時間がとれず、申し訳なく思っております。リハビリの時間だけが、リハビリではない。リハビリの指導をうまく生活の中で反映するように情報を共有していければ、少ない資源でもよいリハビリ環境が整うのではないかと感じております。まだまだこの話題にはしつこく拘わっていきたいと思っております。ご意見をいただければ幸いです。

参加者数(職種別)、参加施設数:29

    職 種 人数
ソーシャルワーカー 17
医師 14
看護師 13
ケアマネージャー 13
リハビリ 10  (PT8  OT2)
介護士 7
大学講師 6
行政 4
歯科技工士 3(技工士2衛生士1)
医療事務 2
鍼灸 1
薬剤師 1
91

参加施設

安房介護一揆

安房地域医療センター

亀田医療大学

亀田総合病院総合相談室

亀田ファミリークリニック

亀田リハビリテーション病院

鴨川市社会福祉協議会地域福祉係

鴨川市福祉総合相談センター

鴨川市立国保病院

さくらケアサービス

センターキュア

そよかぜ

館山市地域包括支援センターたてやま

富山国保病院

花の谷クリニック

ひまわり薬局

リブあじさい館山

松永医院

松永医院居宅支援事業所

夢くらぶ

きらら

三芳病院

ウテナケアプランサービス

近藤歯科

光栄館

こまくさ

佐々木歯科

館山病院

七浦診療所

【28】医科歯科連携

日時:平成25年5月21日(火)  19:00~21:00

会場:南総文化ホール 大会議室

幹事:鴨川市立国保病院 歯科 大塚賢一

テーマ:「医科歯科連携」

内容:

発表  1.鴨川市立国保病院  関洋史 医師

「入院患者もお口が大事!」

2.山本歯科医院  山本信也 歯科医師

「訪問歯科診療と介護施設への取り組み」

3.こんどう小児歯科 近藤慶子 歯科医師

「小児歯科から医療連携についてお願いすること・・・」

4.佐々木歯科 口腔顎顔面ケアクリニック

佐々木研一 歯科医師

「口腔癌・口腔内疾患の所見 摂食嚥下について」

福澤幸子 歯科医師

「佐々木歯科における訪問歯科診療 事例報告」

座談会  座長 鴨川市立国保病院 小橋孝介 医師

主な議論内容

・歯科診療における医療連携で望むこと

・口腔ケアをはじめとする歯科衛生士への期待

幹事から終了後の一言:

今回は地域の歯科医療機関の先生方より、小児から高齢者までの歯科医療を幅広いテーマでお話していただきました。発表、座談会を通じて歯科が医科へ望むこと、医科が歯科へ望むことがお互い確認しあえたのではないでしょうか。何よりも多施設・多職種の皆さんが歯科医療について一緒に考えたことは口腔だけにとどまらず、患者様の治療・ケアのすべての面で質の向上につながると確信しております。今後、当地域での医科歯科連携がスムーズに行われ、それぞれの医療機関・施設で医療・ケアの成果が上がることを願っています。

参加者数(職種別)、参加施設数:

参加施設数 27

参加者合計 96名

医師15名 看護師11名 歯科医師13名 歯科衛生士8名 歯科技工士2名 歯科助手事務7名

管理栄養士1名 理学療法士5名 鍼灸師2名

ケアマネ8名 MSW12名 社会福祉士1名 ケアスタッフ2名 相談員1名 病院事務2名  他不明